なんだ、そんなこと?
と言われそうですが、苦節3年!? 漸くMagentaを動かす環境を手に入れました!!
以前、Windows10で実施した際には、依存関係が解決できなかったり、オーディオ絡みのモジュールでエラーがでたりと、四苦八苦して諦めてましたが漸くインストール完了です。
ここでは、そのエッセンスだけお伝えします。
(本記事は2024年3月27日現在での内容です)
インストールは自作PC(Windows11/Ryzen5/8600)
昨今流行りの生成AIの環境を作るべく、自作PCを久々に組みました。ここにインストールをしました。
手順は、このMagentaを勉強する機会になった本「Magentaで開発 AI作曲 斉藤 喜寛著 オーム社」を参考に、書いてある通りに、本当にオーソドックスにPytho3.7を入れ、tensorflowを入れ、Magentaを入れました(バージョンはこの本に記載のとおり、かなり選ぶ必要あり)。
しかし、やはり一度ですんなりとはいかず、自分の環境ではいくつか修正しながら進めることになりました。
NVIDIA DLLの不足
Macでは手こずっていたインストール自体は、前述のとおりPythonのバージョンとMagentaのバージョンさえうまく合えば、割とすんなりと行きました。
しかしながら、テストランで若干躓きました。まず最初に引っ掛かったのはこの段階でした。自作PCにはGeForce4060を入れたのですが、インストールの過程でtensorflowがこのグラフィックボードを認識しているようで、これを使って利用するコンフィグになっていたようです。PythonのCUDAモジュールなどは一緒にインストールしていたのですが、これだけでは動作環境としてはダメなようで追加でモジュール(DLL)をインストールしました。
(注:なぜtensorflowがグラボを使うようになっていたのかは、残念ながら知識がなく不明(汗))
基本的にはNVIDIAのサイトから当該モジュールやDLLをダウンロードし、DLLの方は当該環境へ別途コピーをして突っ込んでおきました。
デコードエラー
Magentaを動かしてみる際にテストデータをgitからダウンロードして動かすのですが、ここでデコードエラーなる意味不明のエラーが出て焦りました。結局はコマンドの指定ミスで、パラメータを正しく読み取っていなかったようです。
試してみたコマンドは以下のとおりです。
python melody_rnn_generate.py --config=basic_rnn --bundle_file=basic_rnn.mag --output_dir=D:\Tools\anaconda3\envs\magenta\Lib\site-packages\magenta\AI-midi --num_outpus=3 --num_steps=64 --qpm=120.0 --primer_melody="[60]"
これで生成されるサンプルMIDIは、Magentaのサイトなどにも掲載されているので、ここでの掲載は控えておきます。
Magentaと今後
Magenta自体は、この著作以降かなり時間が経っていることもあって、Magent Studioという簡易版ができたりしていて、昨今の生成AIとの融合を指向しているように、私には見えています(間違っていたらすいません)。ただ、まだ使い込んでいるわけではないですが、このMagenta Studioではできることは限られているので、本格的に試してみる、ということであれば今回ご紹介したように本体をインストールする必要があるのではないかと思っています。
一方、このMIDIデータを機械学習により進化させた上で作曲するという、このコンセプト自体は、昨今の生成AIの時代には、若干合わないのではないかとも思っています。
音楽領域のAIは、現状それほどスポットが多く当たっているわけでは無いと思っていますが、自身の趣味である音楽領域のAI化には興味があるので、素人ではありますが引き続きなんらかの関わりを持って、この分野の勉強をしていきたいと思っています。
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